社会貢献

社会貢献活動の代表例

八戸地区大規模断水発生:土木建築工学科の対応

平成21年1月1日、八戸地域で導水管破損による大規模断水が発生し、市民生活や産業に大きな影響を与えました。この事故に対して、八戸工業大学土木建築工学科は福士憲一教授(水道工学)を中心に次のように対応し社会に貢献しています。

(1)八戸圏域水道企業団事故調査委員会の委員長に福士教授が就任 本委員会は原因等を調査するために設置されたもので、学識経験者等から構成されています。1月5日開催の第1回委員会で福士教授が委員長に選出され、翌6日には実際に導水管の中に入って破損個所を確認しました。今後、原因究明の調査と企業団に対する復旧活動の指導に当たります。

(2)同企業団導水管漏水事故対応検証委員会の委員に福士教授が就任 本委員会は、事故の事実経過、企業団の対応・広報等の問題点などについて検証し、今後の対策について提言を行うために設置されました。学識経験者、企業団構成自治体代表、報道関係者から構成されています。

(3)八戸工業大学が応急給水拠点のひとつとして大活躍事故後に大規模な断水が発生し、企業団は各所で応急運搬給水を開始しました。本学においても、福士教授と福井事務部長(学長補佐)が協議し、本学の水道水(専用地下水、消毒済・飲料可)を市民に開放することにしました。1月2日朝から、大学受付前の蛇口6本を完全開放し、非常用携帯ポリ袋(企業団提供)も準備しました。なお、土木建築工学科には鈴木拓也講師も在籍しており、北東北における水道事業を推進する上で非常に貴重な存在となっています。

八戸の公共交通を便利に!

武山泰教授(土木計画学)は、八戸の公共交通(路線バス、JR)を便利にするための活動を行っています。地域公共交通会議の会長を務め、路線バスを中心とした八戸市内の公共交通の活性化と再生のために、「市地域公共交通総合連携計画」の策定を進めています。また、「市民とともに考える八戸バスマップ作成プロジェクト」にも参加し、分かりやすい八戸バスマップ作成にも取り組んでいます。また、卒業研究でも八戸市のバスの利便性に関する研究を行っており、市民が便利な路線バスの運行システムの開発に取り組んでいます。
公共交通が便利になり利用者が増えることで、自家用車の利用が減少しCO2排出量の削減に繋がります。