教員・研究室紹介

阿波 稔 維持管理工学研究室

近年,社会資本ストックの増大とその老朽化,さらに地域の人口減少にともない,インフラの適切な維持管理と長寿命化が重要な課題となっています。本研究室では,積雪寒冷地域におけるコンクリート構造物を中心としたインフラの点検・調査,診断,対策等の維持管理に係わる技術とマネジメントについて研究しています。また,コンクリート構造物の長寿命化の観点から,設計・施工・維持管理の各段階での技術の最適化やシステムの高度化にも取り組んでいます

金子 賢治 計算地盤工学研究室

地盤工学研究室では,地球の表面を覆っている地盤を対象として,主に,工学的な観点での研究を行っています。非均質な物性を持つ地盤は,バラツキや地域性も含み,非常に難しい対象物です。実験・現地調査・コンピュータシミュレーションなどの手法を用いて,地盤材料および地盤構造物の力学,地盤の環境問題や副産物の地盤材料としてのリサイクル,斜面災害や地震等に対する地盤防災,青森県や北東北を対象とした地域地盤工学などのテーマに取り組んでいます。

迫井 裕樹 コンクリート工学研究室

主要建設材料の一つであるセメント系材料を対象として,その劣化メカニズムおよび耐久性向上のための研究を行っています。東北地域は種々の劣化要因が複合的に作用し,コンクリートにとって非常に厳しい環境にあります。本研究室では劣化要因が複合的に作用する環境下でのコンクリートの劣化予測および耐久性確保に取り組んでいます。

鈴木 拓也 環境保全・循環工学研究室

環境工学研究室では、「水処理技術の高度化」および「環境修復・再生」に関する研究活動を行っています。水処理技術の高度化では、安全でおいしい水道水を作る研究をしています。近年、微量汚染物質による水環境の汚染が問題になっていますが、これらの物質を除去することができる先端技術を用いた浄水技術の高度化に取り組んでいます。また,青森・岩手県境不法投棄事案などの地域の抱える環境・社会問題の解決に積極的に取り組んでおり、複合汚染された土壌・地下水の環境修復技術の開発をしています。

竹内 貴弘 寒地工学(水工)研究室

生産人口が減少する中、海岸施設や港湾施設を維持管理し、長寿命化をはかることは重要な課題です。そのために構造物の劣化現象の把握と有効な対策についての研究を行っています。また、冬期間結氷する水域に津波が発生した場合、膨大な量の流氷・定着氷が漂流物となり、低温環境も加わり被害が増加します。1952年の十勝沖地震の時がそうでした。さらに、氷海域のエネルギー開発のための海洋構造物の設計外力に関する研究成果を国外に発信してきました。

武山 泰 計画学研究室

計画学研究室では,土木計画学分野の研究を行なっています。その中でも交通を主な領域として,交通流に関する基礎的な研究にはじまり,交通計画,交通施設管理に至るまで幅広い分野を対象としています。研究手法としては,コンピュータを用いた,データ解析やシミュレーションの比率が高く,近年では,オープンデータやビッグデータの分析,Geo Information Services や関連するアプリの開発なども行なっています。

小藤一樹 設計・計画研究室

「こふ研」こと設計・計画研究室では幅広く環境のデザインを研究対象としています。住環境・医療福祉施設・生活利便施設・景観・文化財・ワークショップなど、「生活の質」の向上に関わるものならば何でもOKで活動しています。ゼミ生は卒業設計や計画系の卒業論文に取組んでいます。医療施設設計の実務経験で培ったノウハウを活かして医療施設の建築計画研究と、手で考えることを重視した設計教育を実践しています。

高瀬 慎介 構造工学研究室

斜面災害や豪雨・地震などによって起こる自然災害の防災・減災対策について,コンピューターシミュレーションなどを用いて研究に取り組んでいます.また,橋梁など公共構造物の維持管理手法についても研究テーマとして取り組んでいます.

安部 信行 福祉住環境デザイン研究室

建築環境工学分野のバリアフリー、ユニバーサルデザイン空間に関する研究を行っています。視覚、聴覚、触覚・体感的、知的、精神、内部障がい、アレルギー疾患など、情報や環境に対する社会的弱者の感覚機能と建築空間の関係についての建築環境工学分野の研究は、国際的な高齢化傾向の中、ますます重要な課題です。本研究室では特に、視覚障がい者の音環境や高齢者の温熱環境などをテーマとしています。

宮腰 直幸 設計・情報研究室